ギャラリーアンフェールでは京都在住の画学生、梶川友里さんによる個展がスタートしました。梶川さんが愛読されてきた「くるみ割り人形」のその後を描いた作品が並びます。
童話やバレエ音楽で有名な「くるみ割り人形」。くるみ割り人形とクララが繰り広げる夢の世界に心躍らせた方も多いのではないでしょうか。
くるみ割り人形の舞台は、真冬のクリスマスですが、夏の窓辺でうつらうつら見る夢のような、遠い記憶に思いを馳せて少し切なくなるような。
儚い糸を手繰り寄せて生まれた溢れんばかりの思いや記憶をキャンバスめいっぱいに描いた世界は、どれもきらきらと美しく、それはそれは雄弁で、じっくりぼんやり時間を忘れて、作品と語り合いたくなりました。どうぞゆっくりお過ごしください。ご来場をこころよりお待ちしております。
「The Nutcracker くるみわり人形~遠い記憶・夏~」梶川友里 個展
開催期間:2019年7月19日(金)-22日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
(上田)
インドの職人さんが染めるオリジナル布地を使って洋服や小物を制作されているkachua(カチュア)さんの展示会、当店では初めてのご紹介となります。初日からお目当てにご来店いただく方も多くいらっしゃいました。皆さんいろいろご試着いただき楽しくお過ごしいただいています。
使われている染料は主に「kasis」と「indigo」。kasis(カシース)、私はてっきりフルーツのカシスのことだと思っていたのですが、硫酸第一鉄という鉱物が原料と聞いて驚きました。会場にはkasisの原石や写真も展示されています。宝石のように美しいグリーンの石から、表情豊かなグレーや茶色が生まれるなんて、まるで魔法のよう。(会場の原石は、酸化して白く変色しているそうです。)お馴染みのindigoも、kachuaさんの手にかかればなんだか今までの藍染とは違う印象。
二つの染料を重ねて染めたり、染める回数で濃淡を変えてみたり。実験のようにいろいろ試してみて、初めての発見もたくさんあるそうです。失敗から生まれた美しい模様もあるそう。インドの職人さんとkachuaさんのワクワクするようなやり取りや努力が垣間見れます。
これらの布は全て、北インド北西部のジャイプールで作られています。現地の染料やインド綿、手紡ぎ手織りのkhadi(カディ)、古くからインドに伝わるプリント技法 木版更紗のひとつ、泥を防染剤に使った「ダブプリント」が施された布。いろんな工程が現地の職人さんの手によって生み出され、それがお洋服になって、巡り巡ってここ京都に届きました。プリントのズレや、染ムラがなによりの魅力。手仕事ならでは、唯一無二の美しさです。
まるで宇宙のように広がるタイダイ。天然染料ならではの落ち着いた色合いがとても上品で、心を奪われます。
こちらは無数の星が瞬く遠い夜空のよう。
たった二つの染料で、こんなにいろんな布が作られて、いろんな形のお洋服に仕立てられています。実際に着てみると、眺めているときとはまた違う印象。ぜひいろいろ試着してみてください。
今回の展示に合わせて、コラボレーション作品もお目見えしました。内納洋裁店とのコラボレーションは、初日のうちにたくさん旅立ちましたが、まだいくつか残っているのでどうぞお早めに。エッセンスのように施された心躍る可愛らしいデザイン、軽やかで肌触りが抜群のモスリンを使ったお洋服にうっとりします。
こちらのアクセサリーは、台湾のアクセサリーブランドMucaoとのコラボレーション。雲や風などをモチーフに真鍮や石でつくられたアクセサリーは、kachuaの世界観をお洋服ではなくジュエリーでお楽しみいただけます。
会場を彩る展示タイトルにぴったりの写真は、写真家のSyilvia Hatsuとのコラボレーション。まるで自然の中で同化するように美しく踊るkachuaのお洋服がおさめられています。
まばゆい陽、深い森、蒼碧と茂る木々を吹き抜ける風、しっとりと濃い緑の匂い…そんな心地よい夏の情景に迷い込むような展示になりました。ご来場をこころよりお待ちしております。
蒼天ノ森 Kachua exhibition
開催期間:2019年7月9日(火)-7月15日(月祝)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
‘蒼天ノ森’
それはとても静かで穏やかで、どこか懐かしさを感じる神聖な場所。
私たちの全ての記憶はその森に繋がっている。
今回の展示は’蒼天ノ森’をテーマにkachuaが内納洋裁店、台湾のアクセサリーブランドMucao,写真家のSyilvia Hatsuとコラボレーションした作品が並びます。
Kachuaはインドの職人と共に、長い間受け継がれた伝統技術に感謝し、愛を持って次世代につづく新しいものを創造してくことをコンセプトに、「ダブプリント」と呼ばれる、インド更紗の防染技法をメインに用い、藍の染料を基調にしたオリジナルの布地を制作し洋服や小物等を作っています。
在廊日:9・12・13・14・15日
(上田)
当店でもすっかりお馴染みとなった愛媛県大洲市のお洋服屋さんSa-Rah(サラ)の展示会、今年もギャラリーアンフェールにて開催中です。木陰を通り抜ける爽やかな風、川辺の水音、柔らかい日だまりを感じるような、今回もすてきな展示になりました。
入口の大きなスモークツリーは、お店の庭からはるばる京都にやってきました。ふわふわと優しい表情でお客さまをお出迎えしてくれています。
昨年刊行された書籍「10の型紙で着回す毎日の服」は、10の型紙で作れるお洋服のレシピが美しい写真とともに掲載されていて当店でも長く好評いただいている一冊。
そして今年、10周年を迎えられたSa-Rahさん。今回は10周年をお祝いするように、いつもより少し華やかな彩りのものも多く並びました。木々に咲く花のように優しい色合いのワンピースやスカート。
リネンやコットンなどの天然素材で作られたお洋服。すっきりとしたシルエットなのに、タックやギャザーなどのデザインで、風を受けてふんわりとたゆたう、たっぷりの布を纏う感覚が楽しいお洋服が多く並びます。
今回人気なのが、こちらの袖付きストール。カーディガンのように羽織ると心地よいゆったりとしたシルエット。袖を通さずストールに使ったり、肩にかけたり、パンツにもワンピースにも、いろいろなコーディネートが楽しめそうです。薄くて軽いリネンガーゼで持ち運びも億劫にならず、冷房、日よけ対策にこの季節大活躍してくれるアイテムです。
こちらは毎回好評いただいているSa-Rahさんのお洋服から生まれたハギレセット。開けてみると大きさも色もいろいろの布がたっぷり詰まっていて、まるでパズルみたい。何を作ろうか考えるのが楽しくなります。
Sa-Rahさんのお洋服は全て洗いにかけてから販売されているので、購入後の色落ちや縮みなどの変化がほとんどなく安心して選ぶことができます。シンプルだけど、襟元の形や丈感など細やかなこだわりが、着心地良く、美しいシルエットに仕上げてくれます。着る人のことを考えて丁寧に作られたお洋服は、日常着としていっぱい着て、ガシガシ洗って、おひさまでカラリと乾かして…長く愛用したくなるものばかり。ぜひ相棒の一着を見つけてみてください。ご来場をこころよりお待ちしております。
Sa-Rahのお洋服展 -10th anniversary-
開催期間:2019年6月25日(火)-7月8日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
愛媛県大洲市のおおきな川のほとりで
コットンやリネンなど天然素材のお洋服づくりをしています。
今年で10年目のSa-Rahは、少し大人になりました。
今までと変わらない気持ちで
今までと変わらない着心地で
彩りというスパイスを楽しんだ
ほんの少しの新たな一歩。
新しい風を感じていただけるとうれしいです。
Sa-Rah 帽子千秋
(上田)
ギャラリーアンフェールでは、北海道を拠点に活動されている髙橋あおばさんによるクレヨン画展「parade+」を開催中です。
昨年夏に当店では初めて展示していただきました。ダイナミックな構図の不思議な景色が広がる大きな絵や、クレヨンを熱で溶かして陶板に描かれた花々など、クレヨンのイメージを覆されるような作品がとても印象的でした。(昨年の展示の様子)
今回は、なんとも可愛らしい動物たちのクレヨン画がずらり!ずっと髙橋さんの頭の中にいたという動物たちが、ぞろぞろと絵の中に開放されて、お披露目を思いっきり喜んでいるような、それはそれは可愛らしくて、今にも楽しい音楽が聞こえてきそうな賑やかなパレード。
木製パネルや画用紙の上に塗り広げられたクレヨンは、スクラッチで描かれる細かい描写だったり、溶かしたクレヨンが油絵のような不思議な質感だったり、とても表情豊か。誰もが知っているクレヨンの無限大の表現力に驚きます。
今回はグッズもたくさんご用意いただきました。前回の展示でも人気だったポストカードに加え、ブックカバーにもなる包装紙やレターセットも。
そしてこちらは絵の中だけじゃ飽き足らず、色とりどりにおめかしして、ブローチになった動物たち。手描きのイラストを一つ一つ切り抜いて手作りされているブローチは、少しずつ色が違って、どれにしようか選ぶのも楽しい。贈り物にもぴったりです。
会期中は毎日在廊予定で、在廊中はクレヨン画やブローチの公開制作もされています。クレヨンを使って見たこともない魔法のように描かれる絵や、楽しいブローチが出来上がる様子をぜひ間近でごらんください。
動物たちの賑やかなパレードをいつまでも眺めていたくなる楽しい展示になりました。ご来場をこころよりお待ちしております。
高橋あおば「parade+」
開催期間:2019年6月18日(火)-6月24日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
楽しいことをしていたら 楽しいことが集まってきた
集まった足音は踊り出し 輪になって広がる
頭の中で歩き回っていた動物たちを解放しました。
彼らは甘えたり、イタズラをしたり、集まってお話したり楽しい時間を過ごしています。
好きなこと、好きなものを大切にしていると暖かな様子に引き寄せられて、いつの間にか楽しいことが集まってパレードになっていました。
トコトコ パタパタ ドンドン 足音たちは踊り出し、形になった音たちは空を泳いで遠く遠くに広がっていきます。
作品はクレヨン画や絵の中の動物たちが外の世界に飛び出して出来たブローチも出品いたします。クレヨン画からデザインしたポストカードやレターセットなどの紙雑貨も展示販売。
<画材と題材>
アイロンの熱で溶かした蜜蝋クレヨンを紙の上に垂らして下地を作ります。
その上にクレヨンをのせて動物を描き、ニードルで引っ掻いて形と模様を作り出していくスクラッチ技法で描いています。
蜜蝋クレヨンとぺんてるのクレヨンの二種類を使っています。
筆は使わずアイロンで溶かしながら描くので独特な表現ができます。
<髙橋あおば プロフィール>
1987 札幌生まれ
2006 札幌啓成高校 卒業
2010 北海道教育大学岩見沢校 美術 絵画 卒業
2012 北海道教育大学岩見沢校 大学院 修了
(上田)
ギャラリーアンフェールでは現在、SOU PROJECT+サチシルバージュエリー「かばんとアクセサリー」を開催中です。
帆布鞄や小物を制作されているSOU PROJECTさんは昨年も展示をしていただきました。友禅染の技法を応用して独特の風合いに仕上げられたオリジナル帆布がひときわ目を引きます。一つ一つ刷毛で手染めされているので同じものがふたつとありません。その大胆に美しく染め上げられた布でつくられる鞄や小物は、かわいらしいフォルム、ありそうでなかった形、使いやすさを追求されていて、今回も心をくすぐられます。
筒状のこちらは新作のボディバック。懐かしいプールバックのようなデザインです。パラフィンキャンバスという蝋引きの帆布を使われていて、独特のシワ感、革のような不思議な素材感が楽しい。スポーティーな印象もあって男性にも人気です。細長いのでワインボトルを入れてお呼ばれに出かけるなんてのもよさそう!
昨年の展示でも好評だった「スマホポーチ」には新しくひと回り大きなサイズも登場。私も昨年から愛用していますが、軽くて、これを使えばボトムスのポケットは空っぽにできるので、とても身軽に散歩に繰り出せます。
サチシルバージュエリーさんはシルバーや真鍮でつくられるシンプルで美しいアクセサリー。女性らしい華奢なデザインのものや、コーディネートのアクセントになってくれそうな大ぶりのものなど、眺めるのも楽しいアクセサリーがずらりと並びました。
コロンと愛らしい石が使われたものもあります。やわらかいシルバーの輝きは気もちまで穏やかにしてくれるよう。毎日愛用したいシンプルなものや、おめかし気分にぴったりのドレッシーなもの、ついうっとりと眺めてしまいます。
繊細な線が軽やかに揺れる様子はとても美しくて可愛らしくて、付けていることに気づいた時にふふっとうれしくなれるすてきなアクセサリー。
気負わず毎日使えて、使っているのがふとうれしくなるようなアイテムが揃いました。お二人は毎日在廊予定。とても気さくなお二人なので、おしゃべりも楽しみながらどうぞゆっくりお過ごしください。ご来場をこころよりお待ちしております。
SOU PROJECT+サチシルバージュエリー
「かばんとアクセサリー」
開催期間:2019年6月11日(火)-17日(月)
開催時間:10:00-21:00(最終日は16:00まで)
開催場所:ギャラリーアンフェール
SOUPROJECT
(ジャンル:帆布・トートバック・ショルダーバック・がま口・小物)
「ワンランク上の日常に寄り添ったデザインを」をコンセプトに
京都で帆布鞄を制作しています。
京都に古くから伝わる友禅染の技法を応用して、染め~縫製まで
完全オリジナルなアイテムです。
サチシルバージュエリー
(ジャンル:シルバーアクセサリー)
京都市左京区にて、 シルバージュエリーを製作しています。
ナチュラルやシンプルな装いに寄り添う
シルバージュエリーを作っています。
銀線で作るピアスのシリーズは、ふんわりと軽く、
付けていることも忘れるほどですが、存在感があります
型をとらず、一点一点手作りしています。
世界にただ一つのジュエリーです。
(上田)